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起業後に訪れた3つの失敗談【2.人付き合い編】|NOと言えない自分

こんにちは、書家の根本みきです。

前回の記事、起業後に訪れた3つの失敗談【1.お金・資金繰り編】に続き、今回は「人付き合い編」をお話しします。

人間関係は過去に何度か悩んだことがあり、今回は最も精神的にダメージを受けた時の経験談です。
もし同じような境遇にいる方や人付き合いでお悩みを抱えている方がいれば、少しでも励みになっていただけたらと思います。

2.人付き合い編

人付き合いで悩みが膨れ上がった一番の要因、それは他人ではなく、お人好しでNOと言えない自分自身でした。

私は小学生の頃から友達に「八方美人だね!」と言われていたほど、誰とでも円満に付き合おうという平和主義な性格でした。当時、その言葉の意味を知らない私は「あ、私ってどこから見ても美人ってこと?」と、幸せな勘違いをしていました。(笑)

争い事が嫌いな私は、社会人になっても「誰とでも平和に仲良く!」がモットーとなっていきます。

独立後、ビジネスを右も左も分からなかった私は、出会う人ほぼ全ての人の意見やアドバイスを自分に取り入れていました。自分に合うか合わない等は考えず、人から勧められたことは多少苦手意識があっても取り入れてみる、といった感じです。
「YESマンであるべき。」と決めつけ「NO」と言う選択肢は用意していませんでした。

ほぼ全ての人の話を取り入れYESマンを続けた結果、何が起こったか…

ある朝、起床とともに突然嘔吐しました。

これには自分でもビックリ。よくドラマで見る「え?もしかして、妊娠…??」のシーンと全く同じ格好になっていたと思います(笑)病院に行くにも一苦労、ずっと口を手で覆っていました。

原因は不明、おそらくストレスではないかと。

自宅に戻り、その後3日間ベッドで寝たきり状態が続き、大事なお仕事も入っていましたが延期してもらう羽目にもなりました。楽しみにしていたお仕事だったので、悔しくて申し訳なくて辛くて、ワンワン泣きました。笑

嘔吐するまで悩んでいたストレスの原因は、自分で分かっていました。
身体が限界を迎えているんだと。もうこれ以上取り入れても入らないよ〜という合図だったのです。

NOと言わないことで、人には嫌われない。そのメリットだけを取り、NOと言わない事で起こるデメリットを完全に無視していたのです。
人に嫌われないように平和に生きることで自分を守っていると思っていたのに、逆に自分を傷めつけていました。

身体が反応してくれるまで、私は頭と心では気づいていました。
「もう嫌だ。誰の話も聞きたくない」「人間キライ…」とまで思うようになってしまいました(☜末期)

記憶だとちょうど「令和」の元号が発表される頃で、その頃の私の表情に「活気」という文字はなかったと思います。本当に笑えなかったし、人に対しても刺々しい時期でした。それでもNOを言えずに取り入れてばかりだったので、いよいよ身体が教えてくれたのです。

身体が教えてくれてようやく「ハッ」とさせられました。うつ病などの病気には罹らず、一歩手前で気づくことができたんだと思います。

そこから3日間寝たきり状態の私は、ひたすら自己啓発本を読み漁りました。とにかくポジティブになりたかったので。良くも悪くもスポンジの私は「うんうん、その通りだ!」と、一冊一冊読み終えるごとに元気になっていきました。単純(笑)

その中でも、特に影響を受けたフレーズがあります。それは、

「理解と同意は別」

ということ。つまり、人の話を理解することと同意することを一色単にせず、ちゃんと分けなさいよ〜という意味です。
「はい、はい」「うん、うん」と相槌を打つ時に、取り入れる内容と流す内容とを分けましょうね、ということ。
これまでの私は全てを取り入れる作業しか知らなかったので、全てに同意はしなくても良いということを知り、安心したのを覚えています。

ドラクエ風に言うと…「ミキは”捨てること”を覚えた!」 ぱぱぱっぱぱーん★!

…はい。笑

いや、でも冗談抜きに、ここから自分も人生も変わったと自負しています。
「誰とでも平和に仲良く生きる」一見美しい言葉に見えますが、とても難しいことだと身をもって知りました。
時には自分を押さえつけなきゃいけないので。

この経験から、「人に嫌われてもいいから、自分が心地良いと思う生き方をしていきたい」と強く思うようになりました。

嫌なことを嫌と声にするのは最初は怖かったのですが、初めは内側から奮い立たせて言っていました。(笑)
「そうしないと変われないよ?」「またあんた、身体壊すよ?」と言い聞かせて。

でも今ふと思ったのですが、「YES」と言って後悔したり嫌な気持ちになったことはあっても「NO」と言った事で感じるデメリットは0です!

「NO」と断るから人が嫌な気持ちになるかと言うと必ずしもそうとは限らず、むしろ案外「そっか!」くらいなんじゃないかなと。相手よりも、過度に思い込んでいる自分に原因があったのだと思います。
また、「NO」と言って離れていく人は、そもそも”離れていく人”だったと思うようにしています。
本当に縁があって親交がある方は、そんなことでは離れていかないものだと思います。

もちろん、今でも完璧に振り切れている訳では無いですが、あの頃と同じ悩みを持つことはなく、とてもフラットにいられています。

自分らしく生きようが偽って生きようが、好かれる時は好かれるし、嫌われる時は嫌われる!
どうせ同じ確率なら、自分らしく”我がまま”に生きていこうじゃないか!というのがこの記事の結論です。笑

それに、自分の判断軸を持っていきていると、自分と似たような思考や感覚を持った人達が周りにいるようになります。無理に自分を偽らなくてもいい生き方って、本当に息がしやすいです。笑
そもそも人間関係って、自分を偽って構築するものなのでしょうか?もちろん社会にお付き合いは付き物ですが、本音を隠し合う集まりで自分に何が得られるんでしょう??

何かを判断する時、頭でもなく心でもなく”身体の反応をみることがいかに大切か”をこの経験を通して学びました。頭と心で考えると「申し訳ないしな…」とか、「嫌われるの怖いからハイと言っておこう…」となりがちだからです。でも、身体の反応は正直です。そこに耳を傾けると、本音の判断ができるのだと思います。NOと言う勇気は、自分の「YES」の精度を高めるために欠かせないものだと、経験から感じました。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!
次回、起業後に訪れた3つの失敗談【3.セルフブランディングと方向性】について記事にしていきたいと思います。

お楽しみに!

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書家 根本みき