書道作品|未来はあなたの手で動かせる
福島県の中でも特に震災と原発事故のダメージが大きかった、大熊町
少しずつ復興は進んでいるものの、未だ、町の一部には帰還困難区域が存在しています
旅で特別に帰還困難区域に入らせていただいた時、建物は崩れたまま、野草は伸び切っており、3.11のまま時が止まっているのを肌で感じました
そしてとあるご自宅の奥で見つけた、目覚まし時計
時計の針は震災発生時刻 “2時46分” のまま、約10年間もの時を止めていました
これを目にした時は、言葉が何も出てきませんでした
私たちは時計の針を動かすことはできません
だけど自分の手で、未来を動かすことはできる、そう強く感じて書いた作品です
この作品は時計の針をイメージして、扇形に書いています
書道家/書家 根本みき
YouTubeで書の旅個展を朗読で解説しています。こちらもご覧ください。