書の旅in福島〜国見町編 (45/59市町村)〜
1月旅2日目は、”国見町”からスタート!
最初に向かったのが、“弁慶の腰掛松”
江戸時代の紀行文や文学作品・絵図にたびたび登場し、街道を行き来する人々が愛でた天下の名木。
現存するのは三代目の松です。
平安時代末、藤原秀衡をたより源義経が金売吉次とともに平泉へ下向する際、松に腰を掛けたとの伝説が由来として伝わります。
初代の「義経の腰掛松」は、幅35m、高さ4m程度ありましたが、
文政4年(1821)に修験者が蜂を退治する際、誤って焼失させてしまったそうです。
焼失を惜しんだ当時の村人たちは、福島市上名倉から美しい樹形の松を譲り受け、文政6年(1823)に移植。
松は二代目として、平成26年(2014)に枯死するまで、人々に親しまれてきました。
※平成元年の「二代目松」国見町ホームページ写真より引用
現在は、松の隣にある覆屋に初代松の幹・根本が保存されています。
貫禄を感じる・・・✨
せっかくなので、私も腰掛けてみることに・・・
……と思いましたが、腰掛ける枝もなく幹を傷つけないように空気椅子なのはここだけの話。笑
義経の腰掛松の周辺は見晴らしが良く、この日は晴天で気持ちよかったなー!
リンゴの木?桃?国見町は果樹がそこらじゅうに沢山ありました!
フルーツ王国の国見町!
その後は“弁慶の硯石”に向かいます。
職業柄、「硯」と聞いて見過ごすことはできませんっ!!
源義経に仕えた弁慶が硯として用いたとの伝説や、
硯となった中央の窪にある水は、かれる事なく溜まり続けるとの言い伝えのある奇岩です。
せっかくなので、硯石で書をしたためることに…
硯石山という山の天辺にある硯石から眺めることのできる景色も、
冬場のちょっとひんやりした澄んだ空気も美味しく、気持ちよく書けたなあ〜。
…と、硯石を見に来られた男性が、私の書にも興味を持っていただいたので、
その場で書いてプレゼントしました^^
4月に旅する予定の福島市の方で、旅の情報を色々と教えてくださいました!
あまりにも気分が良かったせいか、硯石に2時間弱滞在していました。
おそらく、この硯石に2時間滞在したのは、私が初めてなんじゃないかと。(笑)
気がつけばお昼時。お腹も空いて来たところで、道の駅”国見あつかしの郷”で昼休憩。
ご当地B級グルメ品、国見バーガー!
私が食べたのは、サバの味噌煮入りです!新感覚!
2011年に発生した東日本大震災の後、国見町商工会青年部のメンバーが商店街の復興を目指し
「町のグルメ」を作ろうという動きから生まれた「ご当地グルメ」・「B級グルメ」なんだそう🍔
そして国見町といえば、この時期“あんぽ柿”が名産品として知られています!
先日、関東のスーパーで売られていたあんぽ柿も国見町のもので嬉しかったな〜!
↑無駄にコントラスト綺麗なあんぽ柿。なんかシュール。笑
白い粉が付いているあんぽ柿もありますが、柿霜(しそう)と呼ばれ、
柿霜がたくさん吹いているものほど、甘くて美味しい干し柿の証明でもあるそうです。
あんぽ柿、ちょっと高級デザートだけど関東でも買っちゃう!
美味しかったなー^^
お腹が満たされたところで、お隣町、”桑折町”の旅日記につづきます…
(なーんか、いつも食べてるなあ。笑)
書家 根本みき