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書の旅in福島〜金山町編 (14/59市町村)〜

【書で、人と笑顔をつなぐ旅in福島】
〜金山町編 (14/59市町村)〜

昔懐かしい風景が今日まで大切に残されている金山町。

最初に向かったのは、沼沢湖。
福島県は猪苗代湖が日本地図にも掲載されていて有名ですが、
沼沢湖は知る人ぞ知る、プライベートリゾートのような美しい湖です。

もう敷地に入らなくても水質が綺麗なのが見て伺えます…

キャンプ場も整備されているので、この日も家族連れの方々が湖水浴やBBQを楽しんでいました。
そんなに人も多くなく、リフレッシュにはもってこいの観光スポットかもしれません。

 

 

ヒメマスがいるほど綺麗な水質。
あまりにも透明度が高いので、ヒメマスの子供が泳いでいるのさえはっきり見えました。

 

 

本当にずっと、ぼーーーーーーっとしていられる沼沢湖。
旅の同行してくれている先輩と、「一日いれるね〜」なんて話していました。

ただただ綺麗な湖や風景を眺めていられるって、贅沢な時間だな〜。

 

惜しむらくは、時間も限られていたので沼沢湖を後にしました。
次はキャンプしにきたい!!

ケツメイシのジャケット風に撮れた先輩のショット。(笑)

 

次に向かったのが、”玉梨とうふ茶屋”さん。

……ん??暖簾が反対になってるぞ??
なにやら店の外にメッセージボードらしきものがあったので読んでみることに。

 

どうやら店主の佐々木謙一さんのメッセージで、
なぜ暖簾が反対になっているのか、これを読んで理由がわかりました。

原発事故の風評被害が、
まさか福島原発から遠く離れた、西会津地方でも影響されていたとは…。

 

ひとまず暖簾をくぐってみると、
個性的でノスタルジックな雰囲気の店内。一風変わった店内に、わくわく…

おっ!いけすに貝!と思いきや(笑)、幻の豆腐発見ーっ!

 

玉梨とうふ茶屋のある奥会津金山の玉梨という所は、
山奥に滾々と湧き出す水「奥会津百年水」という名水を使用した豆腐屋さんです。

 

早速、このお店の名物、「青ばと豆腐」を頂いてみることに。

お醤油なしでも優しい甘みが感じられて、すっごく美味しい!
ふわふわで、ちょっとモチっとした食感もありました。

いくら同じ豆を使っても、
ここ奥会津の名水がないとこの豆腐は作れない”幻の豆腐”なんだそう。

お豆腐ドーナッツもふわふわで美味しかった♪

そういえばどこかで見たことあるなあ…と思っていたら、
地元、白河市にも移動販売で来ていた、あの緑のトラック!
よく、TSYTAYA白河店の駐車場さんに来ていたのを思い出しました♪ここが本店だったのか〜。

店内でゆっくりしていると、店主の佐々木さんにお会いすることができました!
食事しに来ていたお客さんと混ざって会話していたので、気づかなかった…!
気さくで気前のいいお人柄なのが伺えました。

 

私もちゃっかりその輪に混ざり、
入り口の反対暖簾の意味や、お店の色々なストーリーを聞かせてくださいました。

新潟県に隣接する金山町は、福島原発から遠く離れているのにも関わらず、
震災後の風評被害で、震災前から売上は1/10まで下がったそう。

線量も何も問題ないのに、
ただ、「福島」というだけで風評被害を被っているんだとか。

文字の持つ力や意味、価値ってなんなんだろう…。
聞いていてなんだかやるせない気持ちになりました。

少し声を震わせながらお話してくださった佐々木さん。
その悔しい気持ちが、声と表情からひしひしと伝わって来ました。

私にできることで、たった一人でもこの現状を知ってほしい。
玉梨とうふ茶屋さんを知ってほしい。

そんな思いで、書を書かせていただきました。

 

 

良い水、良い豆、良いにがり、職人さんの確かな「技」、
そして「心」の込もった幻の青ばととうふを、ぜひ一度みなさんも食べにいってみてください!

 

 

次回、昭和村編へとつづく…

◆玉梨とうふ茶屋さん公式HP
http://tamanashi.jp/

書家 根本みき