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書の旅 in 福島 〜泉崎村編〜

【書で、人と笑顔をつなぐ旅 in 福島】
〜 泉崎村編 (4/59市町村) 〜

中島村から車で10分。
泉崎村に着いた頃には、雨が強く降り出し、急きょ予定変更。

こんな予期せぬ出来事も、旅の醍醐味♪ と、基本ポジティブ人間です。(笑)

泉崎村に去年、農産物直売所ができたとの情報を受け、”はにわの里”さんへ。

店長の野崎さんに、泉崎村の歴史や文化を伺ってみることに。

”はにわの里”さんの向かい側に見える丘の上には、前方後円墳である” 原山1号墳 ”があるそうで、
古くから埴輪(はにわ)の採集できる古墳として知られており、昭和48年に力士像埴輪が発見されたそうです。

出土した埴輪は平成12年に県の重要文化財に指定され、泉崎資料館や福島県立博物館で展示・保管されているとのこと。

お店の名前は、そのような由緒ある歴史と文化に基づけて付けられたそうです。

店長の野崎さんは、地元農産物の商品をはじめ、
味噌、醤油、惣菜などの加工品、植栽など販売し、村の魅力を伝えていきたいとお話してくださいました。

ユニークで明るく、お仕事に情熱を持った野崎店長に、「伝」の書をプレゼントしました。

野崎店長、はにわの里のスタッフの皆さま、ありがとうございました!^^

お店を後に、旅番組でおなじみ「ダーツの旅」にのっとり、田んぼ道を散策してみることに♪

……と!
第一村人発見!!!

私の呼びかけに、親切にもすぐ振り返ってくださいました!

振り向いてくださったのは、きゅうりを中心とした農業を営む農家さんご夫婦!
偶然にもまたまたお名前が野﨑さんというから何かの縁を感じます♪

普段のお仕事内容について伺ったり、また、震災時のお話など聞かせていただきました。

実はこの旅で、一番聞きたかったのが農家さん達のお話。

東日本大震災後、メディアの情報しか分からず、
現状を実際に自分の目で見て、耳で聞いて、確認したかったのです。

そしたらやっぱり、直接聞く震災時のお話は、胸が痛くなりました。
震災から1年間は、お米の収穫ができなかったと言います。

私にお話してくださった内容だけでも、伺っていて胸が苦しくなるのに、
風評被害等、他にも色々な苦労をされてこられたのだと、お話から察しました。

 

すると、「きゅうり、食べて見ますか?」と、野﨑さん。
待っていましたと言わんばかりに喜ぶ私。(笑)

実はこれ、一度はやってみたかったんです…!!念願の夢かなう✨
ハウスになっているきゅうりを収穫し、その場で頂いちゃいました(*^^*)♪

獲れたてのきゅうりは、みずみずしく甘くてビックリ!!
新鮮ならではのキュウリの特徴にも驚きです。

野﨑さんご夫婦は、
「天候による影響が出やすい農作物は、まるで子供を育てているようです。」と話されていました。

農業を続けている上で、大切にされていることを伺うと
「やっぱり努力と継続かな。何があっても諦めないことですね」と、シンプルな答えが返ってきました。

長年のキャリアから出たシンプルな二つの言葉が、心に沁みました。

野﨑さんご夫婦には、その二つのことを書にしプレゼントしました。

お二人のあたたかい眼差しから、
長年の苦労や経験を乗り越えて来たからこその、優しい笑顔なんだなあと感じ、ほっこり(*^^*)

野﨑さん、ありがとうございました。

3日目、鏡石町・矢吹町へとつづく…

書家 根本みき