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【書道作品のご依頼|言葉・インテリア書道|座右の銘】

お客様ご希望のお言葉「ほどよく生きる」の書道作品を書かせていただきました。
言葉のニュアンスから、”ほどよく”は柔らかく優しめに描き、”生きる”には、少し強さを強調して書きました。

こちらはジブリ映画、「ホーホケキョ となりの山田くん」の中で担当の先生が言ったフレーズ、
「テキトー。適当にね。」から、浮かんできた言葉だそうです。

”適当” は、一見大雑把なように聞こえますが、そうではなく”適切に、妥当に”という意味があります。

個人的にこれは多くの日本人にも当てはまるかと感じるのですが、日本人は良くも悪くも、真面目に頑張りすぎるところがあるかと思います。
古くから、人は嫌なことでも我慢して耐えることが美徳とされてきた文化が背景にあるかと思いますが、
果たして本当にそうでしょうか?と疑問に思います。固定観念となっているだけではないか、と感じてしまいます。

人は100人いれば、100通りの人間性があります。
好き嫌い、向き不向き、強み弱み、個性、生き方、環境……一人として同じ人間は存在しないのです。

それなのに、時々人は自分と同じレベルを要求してきたりします。「できないのは、おかしい」と。
人には人のモノサシがあることを頭に入れておくことが、良好な人間関係を築く上でも大事なんじゃないかと思います。

個人的な考えになってしまったのですが、やはり、自分のキャパを一番知っているのは”自分の身体”です。
ここであえて”自分”と書かなかったのには理由があり、上記で書いたように、人は意識すれば頑張れてしまう生き物だからです。
脳の指示と身体の感覚は全く別物で、脳ではできると思っていても、実際、身体は悲鳴を上げていることはあります。
これは私の経験でも感じたことで、やっぱり身体は正直に反応を見せてくれて、それが本当の自分の答えです。

頑張ることは素敵なことだけど、一番大切な自分自身の心体の状態をそっちのけで頑張ることは、あまり良いことではありません。

ほどよく、適当に。自分のモノサシに従って生きること。

これは私自身、改めて意識したい考え方だなと思いました。

 

書道作品のご依頼|ほどよく生きる
44.0 × 34.5 cm
作品お問い合わせ

書道家/書家 根本みき

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